世の中には車を使って自己アピールしたい人たちがわんさかいる。昔でいえば、暴走族のように自分たちの族名を入れてみたり、ちょっと前だと、車にたくさんのぬいぐるみを置いてみたり、最近では痛車といってアニメのイラストを車にプリントしてみたりと、様々な方法で自己アピールをしているのだ。そんな車のカスタマイズの次なる傾向は、カップルだ。それもバカップルといっていいだろう。自分の等身大の風船を車に取り付けて走るのだ。まるでいま結婚しましたといわんばりの装飾。別に結婚したからでもなく、自分たちの幸せを見せびらかしたいのだ。車のルーフ部分からひもが出ていて、本物の人間が浮いているかのように見える風船が、異様な雰囲気をだしていいる。本当に近づきたくない感じだ。だが、当の本人達は、この幸せ度を見せつけて、さらなる幸せ度を感じているのだからいいのだそうだ。いくら他人に嫌がられようが、彼らは本当の意味で今を生きているバカップルなのである。ちなみにこの風船のひもが切れたときは、そのカップルに危機が迫っているという意味になるらしいので、彼らは必死に車のお手入れをするらしい。そのマメさを他の分野でも使ってほしいものだ。