Swordfish Nose

Swordfish Nose

オレの体はどうなっているんだろうか?朝起きたら何かいつもと違う感覚があった。最初は何かわからなかったが、なぜか何かが邪魔をしておき上がるのに苦労したのだ。何かが天井に当たるのだ。何だろうと思ってよく見てみると、なんと!自分の鼻が伸びているのである。それもピノキオレベルではない、何メートルもするくらい長いのだ。オレの伸びた鼻が天井にぶつかっていたのである。それも、先端に行くに連れて強度が増しているらしく、尖った先端にはいろいろなものが刺さったりするのだ。この間、海にいったときに釣り竿を使わずに、俺の鼻で魚をさして釣れたのだ。なんともいえない。もりにいった時は、到底届かないだろう高さに美味しそうな果物がなっていたので、俺の鼻で突き刺して採ったのだ。だがもちろんいいことばかりではない。鼻が邪魔で歩きにくいし、何と言っても服が着にくいのだ。鼻が長過ぎて、顔から服を着れないのだ。だがこの鼻を切開するわけにはいかず、いつの日か鼻が縮まるのを待つしかないのである。