わたしは小さい頃から大好きなおじさんがいる。お父さんの弟にあたるゴン蔵おじさんだ。たまにしか会わないのだが、それでも小さい頃の記憶は鮮明に残っているのだ。あれは5歳くらいの年齢だったろうか。ゴン蔵おじさんがお家に遊びにきた際に、散歩でもしようかといってくれた。とりわけ何もすることがなかったので、散歩に出かけたのだ。家の近くにある土手を天気のいい日に歩くのは気分が良かった。そしてゴン蔵おじさんはいいものをみせてあげようといって、手を握ってみなといわれたのだ。いわれるままに手を握ったらそのとき、体がフワッて浮かんだのだ。???何が起きたの?状況の判断できないまま、今度はゴン蔵おじさんと一緒に中に浮かび始めたのである。な、なんだー!眼下に広がる街の風景。本物の鳥になったかのような開放感だった。そのまま30分くらい空の旅をしただろうか。この記憶がとても新鮮だったのだ。後日ゴン蔵おじさんにまた空を飛ばせてと伺ったところ、なにそれ?って言われた。ゴン蔵おじさんはそんなこと出来ないというのだ。あれはなんだったんだろう。ゴン蔵おじさんはその時のまま謎の人物になっている。
Uncle Gonzo
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