おーい。太郎～どこいったの～。おれの家は太郎というまぬけな犬を昔から飼っている。その太郎が行方不明だ。もう何日も帰ってこないのだ。どこかで迷っているのだろうかとても心配になっていると、何事もなかったかのようにひょっこりと帰ってきたのだ。久しぶりに見た太郎はどこか雰囲気が以前と違っていた。たしかに太郎の行動に異変が起きていたのだ。太郎は自分の小屋に行かずに、家のトイレを自分の小屋だと思っているのである。そして、そこはトイレだから入るなと無理矢理だそうとすると、いままでに見たことのないような形相で怒るのである。どうしようもない状態になるのだ。しかたがなく家のトイレには太郎という犬が居座っているのだ。トイレにいって用をたそうとすると怒るので、いまでは家にもう一つのトイレを作ったのだ。多能が入れないように毎回しっかりと鍵をすることにしている、トイレの臭いでわかるからか、たまにトイレのドアの前で必死に中に入ろうとしている。そういう時は元のトイレを使うようにしている。だがそちらのトイレにも鍵をかけると、家の中のものを散らかし始めるので、元のトイレは太郎の小屋として使用している。なんてまぬけな犬なのだろうか。そのまぬけさがかわいいのだけれども・・・