メェ～。教室に入ってくるなり一言目の挨拶がこんな感じとは。まさか自分が人間ではなく動物のヤギに勉強を習うとは思いもしなかった。なんでヤギが勉強を教えられるのか不思議でならない。知能指数が人間より高いヤギだからって先生になるとは・・・このヤギ先生は人間の改良によって作られたヤギで知能指数が高く、世界に一体しかいないヤギなのだ。自分の意思で動けられるし、なんでも人間のようにできるので、見た目以外は人間なのである。そしてなぜか先生という職業に就いたのだ。彼の授業はとてもわかりやすかった。そして点数が悪いといつものパフォーマンスで「メェ～」といって答案用紙を食べてしまうのだ。ちゃんと赤点以上とらないと合格にならずにどこを間違っているのかわからなくするのである。頭のいい生徒はこのパフォーマンスを見たさにわざと赤点を取っている人もいるという。だがオレはこのパフォーマンスをいつも見ているのでちょっと恥ずかしいしうんざりだ。