生まれた時から自分の体は他の人とは全く違う。何が違うのかというと、人の形をしていないのだ。箱型の体なのだ。箱が３つの部分に分かれており、その部分だけ動く仕組みになっている。だが、箱の中だけは自由に動かせるのだ。その作りがとても不思議なのだ。箱の中は自由に動けるので、さほど不自由を感じない。一番の問題は移動だ。歩きにくいのだ。どのように歩くのかというと、箱の下部分に足となるものがついており、それを自分の足でコロコロしながらしか動けないのだ。とても大変なのが坂を歩くときだ。油断をすると足がコロコロと早く動き出すので、急にスピードが上がったりするのだ。あとは階段を登るときだ。思いっきりジャンプして一段ずつ登るのである。とても不自由な生活をしているが、生まれつきのものなので仕方がないと思っている。