Angry Bump

Angry Bump

小さい頃からとてもおとなしい子供だった。感情の表し方がよくわからないので、いつも黙っていることの方が多かったのだ。もちろん大人になった今でも性格はそうそう変わるものではない。だが、ある体の一部が自分に変わって感情を表現していくれるところがある。それも怒りに対してだけだ。それは小さい頃に転んで打った頭のたんこぶである。このたんこぶは普段は小さいのだが、怒った時だけ膨らんでいかにも自分は怒っているんだぞという色とふくらみの大きさで表現できるのだ。普段おとなしいボクだからこそこの大きな変化にみんな驚いて、恐れるようになった。ボクを怒らせたらとんでもないことになると周りでは思っているようだ。