Eggplant Kappa

Eggplant Kappa

近くの大きな池に釣りに行った時のことだ。周りには誰もおらず自分のペースで釣りに没頭していた。ここの池にはブラックバスが住んでいるので隠れた穴場なのだ。釣りも終盤にかかった頃、仕事の同僚が突然現れた。それもカッパの格好をしているのだ。彼はなぜカッパの格好をしているのか。草陰から隠れてみていると、カバンからナスを取り出してぽりぽりと食べている。なんとも奇妙な光景だ。こちらに気づいたのか、近寄ってきて世間話を始めた。そして自分はカッパであることを告白し始めだ。彼の悩みは世間ではカッパはキュウリが好物だという説があるということで、本当はカッパの好物はナスだというのだ。そしてなんと彼の家はこの沼だったのだ。衝撃を受けた1日であった。