Selection Man

Selection Man

自分の存在に疑問視している。いつもいるのに存在を感じてもらえないのだ。それが長年一緒に生活している家族でさえ存在に気付いてもらえない。よくあるいい例が、食事の際だ。ご飯だよと言われて、テーブルに着いて待っていても、なぜか自分の前にはご飯もお味噌汁も用意してもらえない。家族は自分が席についているのでさえ気づいていないようだ。まるで自分は透明人間のような存在らしいのだ。まさにいること自体わからないくらいらしいのだ。それは自分がまるで選択範囲を取ってあるように輪郭が点線に見えるというからである。なぜそんな存在になったのかわからないが、大きくなったいま、自分の存在価値に疑問を抱くのも無理はないだろう。