日本は昔から農耕民族であり、自分たちで作物を育てて生きてきた。どの時代でもそうだが、自分たちで作った作物を動物に食べられる被害が一番の大損害になる。そのためにいろいろな動物を追い返す工夫をやっている。かかしがその動物を近づけないもっともポピュラーなものである。だが、このかかしにも動物は何十年の間に慣れてしまって、かかしくらいでは動物被害を回避出来なくなってきているのである。そこで農業組合がかかしをパワーアップさせようという計画に出た。そのとき、かかしをどのようにすればいいのかという検討をしたところ、アメリカにあるトーテムポールのようなかかしはどうだろうということで、かかしポールというものを開発したのだ。これが覿面に効果が現れた。動物が驚いて、畑に近づかなくなったのである。あまりにも謎めいたものなので、動物側も恐れているのである。人間と動物の戦いは今後も続いていくことだろう・・・