ガンガンガン、何かをたたく音が響いている。隣の敷地は売り土地だったが、最近誰かが購入して新築の家を建てているためだ。よって朝から作業が始まっており、建設している音なのだ。どんな家が建つのだろうと思って眺めていると、大工さんは1人しかいない。えっ、そんなんでは家が完成するまでどのくらいの期間がかかるんじゃいと突っ込みたくなった。それから数日経ってまた進行状況を眺めてみると、なんと!1人で作っているのに、普通の行程より早いペースで家が出来てきているのだ。どういうこと?気になって半日眺めていると、大工さんのすばらしいテクニックがわかった。この大工さんは工具をいっさい使わずに、自分のあごを使って作業しているのだ。一番すごいのはあごを使って釘をすごいスピードで打っているのである。その的確な作業工程は驚くの一言なのだ。あごを使っているせいか、この大工さんのあごはとても長くて、50cmくらいあるのではないだろうか。自分の身体の一部を使って仕事をしている姿は食人魂を感じ、かっこいいと思ったのだ。おれも家を建てる時がきたらこの大工さんに頼もう。