モノは腐るとえらいものに変化する。もともとの形を保たずに、原型をとどめないものに変身することもあるほどだ。その中でも腐ったのかわからない食材がある。それは卵だ。卵の殻が全く変化しないので、中身が腐っているのかわからないのだ。この腐った状態が長引くと卵はあるものに変化することがわかったのだ。それは腐った代名詞のゾンビだ。卵のゾンビってなんぞやと思うだろう。人間がゾンビになるのと同じで、いきなり手足が出てきて、卵がふらりと歩き出すのだ。それはまさに卵の怨霊と言うべきか。食べられなかった恨みが形となって襲いかかってくるのだ。冷蔵庫内を歩き回っては、腐った卵の成分を他の食材に付着させて腐りやすくするのである。食べ物の恨みは恐ろしい。ちゃんと卵を忘れずに消費してあげよう。卵ゾンビに変身したら手に負えなくなるぞ！
