説明不足のことを舌足らずという。何を説明しても不足なので舌が足りないという表現だ。だがその逆の場合もある。やたらと説明が上手な人。どんな難しいことでも簡単に説明して理解をさせられる人だ。かなり頭の回転がいい人でないと出来ないことだ。だが舌足らずに対して舌余りという表現が出来たのはここ数ヶ月のこと。あるお笑い芸人が発端だ。彼の場合は説明もうまいのだが、なにより良くしゃべるのである。そのために良くしゃべる人のことを舌余りと言うようになったのだ。そして彼らに共通することは、よく話しているうちに舌が長くなりすぎて、本当の舌余りになったのである。そのために、ろれつが回らなくなり離すことも困難になって口数が減っていき、うるさい人の間で流行っている病気に発展したのだ。舌が長いと何も出来なくなり、大人しくなっていくのである。何事も程々がいいのだ。