やたらと爆音の車が遠くからやってくる。相当遠くにいるのになんでこんなにうるさいんだろう。本当に迷惑な音だ。近づくにつれてなんか変だぞと思ってきた。普通の車ではないのだ。なんか丸くて一軒はビートルのように感じるが、明らかにビートルとは違う。そして過ぎ去ったときに自分の目を疑った。なんとボウルなのである。調理で使うあのボウルなのだ。もちろんサイズは大きくなっているのだが、どう見ても大きなボウルなのだ。なんだあの車?その後に分かったのだが、あの車は今流行っている自分で作れる車なのだ。軽自動車をわざわざ買ってボディー部分を取って、カスタムした大きなボウルをそのまま軽自動車にかぶせているのだ。要はカスタム自動車の進化系で、ボウルを使うのがかっこいいという流れになっているのだ。車好きの行き着く先はなんなのだ!とても不思議な世界である。