な、なにが起きているのだ。突然自分の身体の変化に気がついた。特になにをしていたわけでもないのに、どうしてこんなことになってしまったのか不思議だ。なにが起こったのかというと、自分の頭部が身体から離れるようになったのだ。それでも生きていられるという不思議な現象になっている。見た目はまさにけん玉。なんでこんな状態になってしまったのだろうか。オレの身体がこんな状態でも生きていられるってことは、なにかしら原因があるに違いない。ちょっとでの揺れや体勢で頭が取れてしまうので、外出中にそのような状態になるとすごく驚かれる。当たり前なのだが、妖怪に思えるらしい。親しい友人にしかこのことをカミングアウトしていないが、最近は頭が取れても平気になってきた。どちらかというとこの変異を歓迎しようとさえ思っている。人間慣れるものである。