1970年代時代は躍動期を迎えていた。テクノロジーが栄えた年代で、世界は次へのステップへ向かった年である。そんな時代に生まれた移動システムがある。空気移動というものだ。手紙などを専用の筒に詰め込んで、指定の場所に届けるというもの。画期的であったのだが、設備装置に莫大な金額と時間がかかるので次第に使われなくなったのだ。その空気移動を密かに進歩させようと研究している人がいたのだ。そして21世紀に入ったときにこの進化した空気移動が注目されているのだ。進化した空気移動はどんなものなのかというと、自分自身をカプセルに入れてコンピューターで行きたい場所、時間を設定するだけだ。そうするとあらかじめ設定されていたルートの軌道に乗って目的地に到達するのだ。なんと画期的な移動手段であろうか。そして車よりも値段が高いので需要が高まりそうなのである。未来はすぐそこまで来ているのだ。