ド、ド、ド、ド・・・鳴り響く轟音。なんの音かというと工事の音だ。だが作業員は誰も工具を持っていない。ただみんな壁に向かっているだけだ。それでなんでこんなに轟音がなっているのだろうか。それは彼らがそのまま工具だからだ。なんの工具かというと電動ドリル。そしてその電動ドリルは彼らの鼻部分についているのである。どうやって鼻に電動ドリルをつけているのかわからないが、彼らは工具になっているのだ。平静な顔をしてひたすらドリルで穴を開けている姿は不思議の一言だ。彼らのように作業が早ければ、多少なりとも変でも腕がいい方がいいのである。彼らに工事を頼んで良かった。