日本には古来から滝修行というのがある。煩悩に打ち勝つために、お坊さんが滝修行をして心を落ち着かせるものだ。季節関係なく滝修行は行われるので、寒い冬などに滝修行をすると本当にもう二度とやるものかと思うものだ。そんな滝修行に新たな修行方法が最近あることがわかった。とても厳しい宗派で知られる、厳権寺での修行だ。その滝修行とはとても寒い日に滝の流れが凍るまで修行をする方法だ。そして驚くのはそのまま凍った滝の中にとどまることなのだ。そう、凍った滝の中で、まるで冬眠しているかのように微動だにせず溶けるまで修行を続けるというものなのだ。本当に生きているのかびっくりするが、この修行を行った僧侶は生き返ったようにすっきりしているという。人間の身体の奥深さを知った思いだ。