丘さーん。私の勤めている会社には丘さんという人がいる。この丘さんがとても変わっているのである。どのように変わっているのかというと、まるで存在しないかのように生きているのだ。それは丘さんの体に原因がある。丘さんとは名前通り丘なのである。紛れもない丘なのだ。丘なので一瞬景色なのか?と見間違えるほどだ。自然と溶け込んでいるのである。そんなことが可能なのか?と思うだろうが、丘さんは本物の丘に似ているのである。名は体を表すというが、丘さんの場合はまさに名前とそのままなのだ。だが丘だからといっても、とても性格のいい同僚だ。