オレが育った町では昔から奇妙なお叱り方法がある。他の県に住んでみて初めてわかったのだが、どこにもそんなことはしていなかったのだ。そして久しぶりに帰省した時に、このお叱りを受けてしまったのである。そのお叱り方法とはガムテープで数時間家の塀に貼り付けられるのだ。なぜこんなことをするのかわからないのだが、昔からこの地域ではこのお叱り方法がされているらしいのだ。郷土歴史に詳しい専門家に聞いても、ここだけでひっそりと行われてきていたので、今までに発見されていなかったのだ。このお叱りを受けている最中はいろいろな人に見られるのでとても恥ずかしいし、もし雨など降ってきたなら最悪の状態になる。特に台風の日や雪の日は辛いお叱りになる。なんて恐ろしいお叱り方法だ。大人になってからのお叱りは骨にしみる。