あるものに生涯を捧げるというものは美しいものだが、時としてその捧げたものが普通と違っていた場合は、どのような対処をしていいのかわからない。変なものとしてうつるからだ。そのいい例が最近話題になっている「ハム男」だ。名前のごとく、ハムになっている男である。具体的にいうと、体がハムになっている。なんでそんな体になっているのかというと、整形して自らハムになっているのだ。そのくらいこのハム男はハムを愛しているらしく、ハムになるのが正しく真の美だと思っているのだ。ここまで完璧にハムを愛していると、こちらは何も言えないのだ。本人が本当に好きでしていることで、悪いこととは言い切れないのだ。ハムになるきっかけは小さい頃にお歳暮で貰った高級ハムがあまりにも美味しくて記憶から離れないかららしい。それ以降ハムの夢を見るようになり、自分の前世はハムだと思ったからだというのだ。決して否定できない純粋な人なのだろう。