私が働いている会社は植物関係の会社で有名だ。その会社の開発部に所属しているのだが、この部署に変わった上司がいる。竹さんというのだ。普通に聞こえるがあだ名は苗字からバンブーさんと影で呼ばれている。そしてこの上司のあだ名はまさに彼のためのあだ名だ。なぜかというと植物を愛するばかりに自分自身が植物になってしまったのだ。そしてその植物が苗字の竹いわゆるバンブーなのだ。もうそのままバンブーの姿をしており、あまりにも存在が静かでたまにいることさえ感じないこともある。机の前でじっと作業をしており、息をしているのかさえわからない。そのくらい動かないし、静かなのだ。だが仕事がとてもできるので部長にまでなったのだ。彼曰く、自然の心がわかれば事はすんなりと進むのだそうだ。彼のように植物の心を宿せば人生がうまくいくだろうか。植物になるならバラがいいなと密かに思っている。