いつの頃からか自分は他の人とは違った特技を持っていることに気がついた。みんながそのようなものを持っていると思ったのだが、本当は違かったのだ。オレの特技は自分の指が電球になって明るく照らすことができることだ。こんなことができるのは自分だけと知った時は、とても複雑な気持ちだった。普段は普通の指になっているのだが、暗くなってきた時、自分の意思で明るくしたいなと思うと、指が懐中電灯のように変化して明るくできるのだ。明るさも状況によって調節できるので、いかなる場合でも調整可能なのである。なぜにこのような指になっているのかは謎なのだが、今までに便利だなと思ったことはそんなにない。現代は電気にあふれていて、使う機会がないかならだ。宝の持ち腐れである。