不思議なことだが、とても若い頃から死に恐れている人がいる。死ぬのが嫌なのではなくて、死ぬということがどんなものなのかわからないので、怖がっているのだ。そのためにその人のとった行動が物議を醸している。どんなことをしたのかというと、棺桶を普段から身にまとっているのだ。棺桶がその人の衣服になっているのである。それも本物の棺桶に手足が出る穴だけを空けておいて、棺桶を着ているのだ。よって中に入っている人はどんな人なのか全くわからない。家の中でお風呂に入るときだけ棺桶を脱いでいるようだが、その姿を見られまいと工夫をしているそうだ。そのくらい死に対して恐怖心を抱いているのだ。彼はそのまま死んでいくのだろうか・・・
