以前に付き合っていた彼女のことだ。ラブラブだったのだが、あることがきっかけで別れ話になった。本当に些細なことがきっかけなのだが、なぜか話を拗らせてしまい、結果的に後味の悪い別れ方をしたのだ。それから数年経っても彼女の怨念はボクから離れないのだ。彼女の名前はエリ。そう、名前の通りボクの服の襟に怨念が宿ったのだ。持っている襟付きの服ならなんでも怨念が宿っている。新しく買った服でもなぜかエリの怨念は宿っているのだ。そして少しでも気を抜いていると彼女の手が襟から出てきて、ボクの首をしめるのだ。いつでも気を抜けないのだ。特に睡眠時間だ。襟の無い服は無いので、裸で寝るしか無いのだ。なんとも恐ろしい怨念だろう。霊媒師にでも頼んで除霊をしてもらうしか無いだろう。