決して自分から矢を頭に突き刺したのではない。そして矢が突き刺さったのでもない。ではどうやって頭に矢が刺さっているのか。それは勝手に矢が頭から生えて来たのだ。どうやってそんなことが起こり得るのかわからない。そのくらい不思議な出来事なのだ。ある日を境に、頭に不思議な突起物が現れた。大したことはないなと思ってほっておいたらみるみるうちに伸びて行ったのだ。今ではやく1mくらいの長さがある矢が頭から出ているのだ。こんな姿を人々が見ると気持ちわるがる。実際に自分自身でもこんな状態は変だと思っている。生活しづらいし、いろんなところに頭はぶつけるしいいことは何一つないのだ。どうやってこの矢をなくすのかは未だにわからずじまいだ。