小さい頃から勉強に集中してきた。毎日平均8時間を自習としてきた。それでも勉強は追いつけずに高校生になってしまった。もちろん他者を寄せ付けない知能の持ち主になったのだが、絶対的な存在には成れていない。より完璧になろうと思い立ってしたのが、右手を鉛筆に、左手を消しゴムに変えたのだ。それも手術までして変えたのだ。これで勉強以外で手を使うことができなくなった分、より勉強に集中できるようになったのだ。ここまでくるとかなりの脅威を感じてしまうが、本人は目指す勉強の方法に近づいたとして喜んでいる。ここまでして彼が勉強に打ち込むのはなんなのだろうか。彼には勉強しかないようだ。