大好きだったおばあちゃんが先日他界した。小さい頃からおばあちゃんに育てられていたので、おばあちゃんが本当のお母さんじゃないかと思っていたほどだ。そのくらいおばあちゃんが大好きだった。だが成長するうちに色々と言ってくるので、うざいなと思った時期もあった。思春期にはおばあちゃんの小言がうるさかったのも事実だ。他界したおばあちゃんを想っていると、どこからか聞き覚えのあるおばあちゃんの声が聞こえてきた。どこから聞こえてくるのかというと、自分の肘がおばあちゃんになっていたのだ。おばあちゃんは死んではいなくて、ボクの肘になったのだ。最初は嬉しくていろいろと話をしたのだが、最近では以前のように小言を頻繁に言ってくるようになって、若干うざくなってきている。肘になってもおばあちゃんは変わらずおばあちゃんだ。