夏の風物詩の一つといえば風鈴だ。江戸風鈴はガラスでできていて音が軽やかでとても涼しさを感じる。その風鈴を用いて隣の家族はとんでもないことになっているのだ。以前から夫婦喧嘩が絶えない家族であった。毎晩のように喧嘩を始めて周囲の住民から苦情が出ていたのだ。そんな光景が日常となっていたある日を境にパタリと喧嘩がなくなった。数日後にその家をのぞいてみると、旦那さんが大変なことになっていたのだ。なんと旦那さんは天井から吊るされて周りにガラスのドームに囲まれて、まさに風鈴のようになっていたのだ。風が吹くたびに旦那さんはガラスに頭があたりガーンという音がするのだ。どうも奥さんからのお仕置きのようだ。なんとも恐ろしいお仕置きである。