毎年夏休みになると田舎で暮らしている祖父に会いに行く。とても田舎で暮らしているので、車でしかいけないし、何時間もかかるので、本当にここは日本なのかと思いたくなる場所だ。そしてその会いに行く祖父がとても変わっている。なんていうか世離れしているのだ。祖父の特徴といえばヒゲでとても長い。毎年長くなっている。髭を剃らないのか聞いてみても切る気がないというのだ。理由はというと、自分のヒゲは素麺だというのだ。何を言っているのだろうと思った。どうもヒゲ一本が素麺一食分になるというのだ。実際に見せてもらった。ヒゲを一本抜いて2分湯がく。そして普通に素麺のように増えて見た目はヒゲに見えないのだ。そして食べてみるととても美味しい。なんとなく祖父の言っていることがわかった気がする。