なんて便利な機能なんだ。最初は気持ち悪くてとても嫌だった。そう、オレの舌は二つに分かれたことが原因だ。ある日間違って舌の先に傷をつけてしまった。その日を境に徐々にこの傷が広がっていって、最終的には舌が二つに別れたのだ。とても変な感覚だし、見た目がとても気持ち悪いので、なるべく口を見せないようにマスクをしていたのだ。だが、いつの間にかこの舌が自由に動かせられるようになり、さらに伸び始めていろいろなことができるようになった。まるで第二の手のようにまで扱えるようになった。今では本物の手よりも使いやすいので、舌の手を使っている。もう気持ち悪いのを通り越して便利さが優ったのである。