東南アジアのタイに旅行に行った時だ。いつもとは違う旅をしたくて、観光地には行かずに田舎を車でぶらぶらしながら旅をしていた。ある日大きなバナナ農園があったので、その辺りを車で旅をしていた。とてものどかなところで、気持ちが安らいだのを覚えている。だがどうも見慣れない光景が目に入った。バナナ農園で働いている農家がどうもおかしいのだ。遠目にもそのおかしさがはっきりとわかる。頭がとても大きく、なんとバナナ自体が農家として働いているのだ。どういうことだろう。人間ではなく、バナナがバナナを育てているのだ。そしてとても美味しいバナナなので誰が育てていようが構わないのだが。バナナ農園の知られざる真実を知ったような気がする。