今では地道の努力により、讃岐うどんが全国に認知された。もちろんうどんブームを起こしたので、全国に広がったわけだが、何より讃岐うどんは美味しいので全国に流通したと言っていいだろう。その讃岐うどんの知られざる生い立ちを知っている人はいない。うどんはもともと讃岐地方では食べていなかった。小麦粉の栽培を始めてからのことなので、戦後の話だ。そして最初はコシはほとんどなかったと言うのだ。コシを出し始めたのはある虫に関係する。それはうどん虫と言うもの。まさにうどんのような容姿をしているので、この名前がついている。この虫を誤って食べた時にコシが強くてヒントを得たと言うのだ。うどん虫を食べなかったら今の讃岐うどんは存在しないかもしれない。